いろんなお部屋 それぞれの役目後編
こんにちは。花越のおさかべです。
先週はペチュニアの挿し木をしました。
何年もかけて選抜した、花越好みのペチュニア。
魅力的な色ばかりを選びたくなる気持ちをグッと堪えて、花の色やかたち、病気への強さ、育ち方などをみながらさらに選抜します。
選び抜かれた株から、芯が太くて丈夫な芽をぷすぷすとプラグトレーに挿します。
しっかり根を張りますように。
さてさて。前回に引き続きハウスをご紹介しますね。
こちらはスペーシングとハードニングのお部屋。
スペーシングは、植物同士の間を開けること。
生産する植物がどれくらいのサイズになるかを見極めて広げる間隔を決め、こっちのケースからあっちのケースへとどんどん並べていきます。
空間を取ってあげる一番の目的は、光をまんべんなく当てること。
お日様をしっかり浴びさせて、きゅっと引き締まった株へと育てていくのがこのお部屋の最大のお役目。
間隔を開けずにみっちり詰めて育てると、外周に並んだ株だけに光が当たり、内側には光が当たりません。
成長するのに必要な光が浴びられないと、植物は光を求めてどんどん徒長します。
お日様が浴びられなくて、葉っぱと葉っぱの間が伸び、全体の色が淡くなり、ひょろひょろになってしまうことを徒長と言います。
植物同士がぶつかることでも徒長してしまいます。
植物は一度徒長してしまうと元には戻らず、商品としての価値が下がってしまうので、生産の場では絶対に避けたいところですね。
風通しが良くなるのもスペーシングのメリットのひとつです。
病気や害虫、カビの発生を抑え、健やかな株に育てることができます。
作業と出荷のお部屋のメインのお仕事は出荷前のお手入れ。
傷んでいる葉っぱを取ったり、1~2日で萎れそうな花を摘みます。
1ポットずつラベルを付けてケースに詰めていくのですが、これが簡単そうで難しい。
株の高さを見て、1ケースのなかでこんもりと丘のような形に詰めるのが基本です。
お花の色で並べてみたり、あえてランダムにしてみたり。
どうやって並べたら一番きれいに見えるかなぁと頭を抱えている時ほど楽しかったりするのですが、難しい。すごく難しい。でもしあわせ。
このお部屋に来るまでは概ね植物の葉っぱばかりがわさわさ茂っている姿を見ているので、ここでの作業は色とりどりのお花に囲まれてすごくしあわせな気持ちになれます。
最後は販売室。
お野菜やシクラメンの販売をしたりするお部屋です。
今はほとんど空っぽなので写真はないのですが、直売期間になるとどこから選べば良いかわからなくなってしまうほどたくさんの植物がハウスいっぱいに並びます。
一番近いタイミングだと、4月に予定している夏野菜苗の販売ですね。
少し前に生産計画が立ったので、お野菜苗のお話もまたお伝えしていければと思います。
どうぞお楽しみに。
ではまた。
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